水耕栽培で花を育てる|ハイドロボールを使ったパンジーの水耕栽培
モカ
わたしのポケットガーデン
ハイドロボールでアリッサムの水耕栽培!? そんなの無理じゃない?
そう思う方が多いかもしれません。
私も初めは無謀な挑戦かな…と思っていました。
しかし、種から育てたわが家のアリッサムは、今日もがんばって成長中です!
この記事では、アリッサムの種まきから花が咲くまでの様子や、土栽培との比較、冬を乗り切るために行った工夫、トラブルなどを徹底解説します。
弱々しい姿だった苗が急成長し、かわいい花が咲いた時はとても感動しました(*^^*)
そんな皆さんにおすすめの内容です。
一緒に「育てる楽しさ」を発見しましょう♪
ガーデニングをしていると、どうしても出てしまう不要な土。気づけばどんどん貯まり、処分もひと苦労‥「もっと手軽に、ガーデニングを続けられる方法があればいいのに…」と思っていました。
それなら、培養土の代わりに水耕栽培でお花を育てられないのかな?そんな発想から、ハイドロボールを使ったアリッサムの水耕栽培に挑戦!一般的ではない方法ですが、ガーデニングの新しい選択肢になればうれしいです。
ハイドロボールの特徴
水耕栽培の培地のひとつとして使われているハイドロボール。そのメリットは再利用できることだけではありません。軽く、清潔で、適度な保水性や排水性があるのも魅力です。
果たして、アリッサムの栽培にもハイドロボールは向いているのでしょうか(。´・ω・)?
私が住んでいるのは「暖地」と呼ばれる地域です。
今年は11月まで暑さが続き、冬らしい寒さになったのは12月中旬ごろからでした。
アリッサムは基本的にベランダ(屋外)で育てています。
日光が大好きなので、できるだけ外で育てたほうが元気に育つと思ったからです。
しかし、根が直接水に触れる水耕栽培では、水温低下によるダメージが心配。
そのため、寒波などの厳しい冷え込みが予想される夜だけ室内に移して様子を見ることにしました。
日の光を確保しながら、冬の冷え込み対策もしなくてはならないという難しい環境で、どのようにアリッサムを育てるかが鍵になりそうです。
11月6日にアリッサムの種をまき、6日後に発芽を確認!
スカスカなハイドロボールの隙間に種をまいたり、水やりをするのは気を使いましたが、無事に発芽させることに成功しました。
ポットによってバラつきがありましたが、4~6粒ずつ発芽。
また、一般的な種まき用の培養土と比べると、発芽率は変わらないという結果でした。
発芽から2週間ごろまでは順調だったハイドロボール栽培ですが、その後はどんどん調子が悪くなり、土栽培の苗と成長の差は開くばかりでした。
なんとか本葉は出てきてくれましたが、どの苗も小さく、なんだか弱々しい感じ。
また、種まきのタイミングや肥料の種類、寒さ対策、容器選びの大切さを実感しました。これから、まだまだ冬の冷え込みは続きます。この小さい苗たちが、なんとか無事に冬を乗り越えられますように!
ハイドロボールを選んだいちばんの理由は、土を処分する必要がなくなり、繰り返し使用できるから。
従来の培養土での栽培と比べると、発芽率は変わらないものの、その後の生育状況は悪く、栽培の難しさを実感。
温室がいちばんいいのでしょうが、ベランダのスペースが狭くてなかなか良いものが見つかりません‥そこで、100円ショップでオリジナル温室を作ってみました。
材料は、すべて100円ショップで販売していた「段ボール」「ミニブロック」「保温シート」です。
ベランダの冷たい床から容器を浮かせ、保温シートで夜間の冷え込みを防止。段ボールの蓋が、寒風から苗を守る役割も果たしてくれます。
栽培を始めたころは肥料についてあまり深く考えず、今まで土栽培で使っていたものをそのまま活用していました。
しかし、同じように栽培していたビオラの調子が悪くなったり、アリッサムも成長が遅く小さめなのが心配‥。
そこで、肥料を水耕栽培でよく利用されている「微粉ハイポネックス」(株式会社ハイポネックスジャパン)に変えてみることにしました。
今までの肥料は、花つきや実つきを良くするリン酸の割合が高いものでした。
一方、新しい肥料は、植物の全体的な健康を支え、病害虫への抵抗力も高めるカリウムの割合が高いものになります。
水耕栽培の規定濃度である1000倍に希釈して与えてみたところ、なんだか調子がいい感じ♫
今までいかに栄養バランスが悪かったのか、この時ようやく気付きました(〃ノωノ)適切な肥料をあげるってホントに大切ですね。
水耕栽培に適した水温は、15℃~20℃だそうです。
水温も何となくの感覚でしか気にしていなかったのですが、キチンと計ってみると発見もありました。
晴れていれば、冬の屋外でも十分水温は保たれていますが、夜間の冷え込みは5℃前後。
10℃以上も差があったんです。
わが家のハイドロボール栽培の植物たちは、かなり過酷な環境を生きています。
さらに、わたしのオリジナル温室に入れると、昼間と夜間の温度差が小さくなりました。必ず水温が高くなる!とまでは言えませんでしたが、栽培環境を少し改善することはできそうです。
屋外の水耕栽培では、藻が発生しやすいのもデメリット。
完全には難しいかもしれませんが、アルミホイルを被せて藻の発生を防ぐ方法を見つけたので試してみることにしました。
小さい鉢にアルミホイルを敷き詰めるのは、なかなか大変な作業ですが、土栽培のように鉢の上から水やりすることは少ないので、一度被せてしまえばその後の管理は楽です。
また、オシャレとは言えない見た目になってしまうのが残念(´Д`)
しばらく被せていると、容器底には藻が発生しても、アルミホイルを敷いた場所には発生しませんでした。全体が藻で覆われてしまうとキレイにするのも一苦労ですが、これぐらいの影響なら管理も難しくないなと思いました。
100円ショップの商品で作った「オリジナル温室」は、栽培環境の改善に効果がありそう。
水耕栽培に向く肥料を使うことが大切。
藻の発生を予防するためにアルミホイルを活用し、一定の効果があった。
私の住む暖地では、今年の1月の平均気温は最高11.6℃、最低2.6℃でした。
年に1度くらいは雪がうっすら積もったりしますが、今年はまだありません☃
どの苗も小さく、弱々しく見えます‥
種まきから2ヶ月で、一回り以上も大きさに差があります。
残念ながら、苗がひとつ枯れてしまいました。
厳しい寒さは続いていますが、少しずつ大きくなっています。
新しい肥料に切り替えてから、もうすぐ1ヶ月。
葉がずいぶん大きくなり、成長スピードも速くなったような気がします。
ひと回りも大きさが違ったのに、同じくらいのサイズになった苗もあります。
2月の平均気温は、最高気温12.0℃、最低気温1.9℃でした。
まだまだ寒い日がいていますが、昼間は春のような陽気の日もありました。
花壇の球根の芽も顔を出し、春の気配を感じます。
ハイドロボール栽培は、調子のいい苗でもやっぱり葉の色がうすいです。
フラワーラベルとして挿していた木製のピックに、白い塊が付いているのを発見(゚д゚)!カビのような‥カビではないような‥正体はよく分かりません。年末確認した時は、変わった様子はなかったのですが‥あわてて取り外しました。
大きく成長した苗もあれば、まだまだ小さいものもあります。
土栽培よりも先に、ハイドロボール栽培の苗に花芽が見えてきました。
まだ2月ですが、春のような陽気の日が続いています。
調子のいい苗はどんどん成長し、鉢から根も出てきました。
土栽培の苗も、花芽が見えています。
種まきから109日目、ついにかわいい白い花が開花しました!!
土栽培の苗も開花!
あんなに成長が遅く小さかったハイドロボール栽培の苗ですが、同じタイミングで開花することができました。
いよいよこれからが春本番。他の苗もどんどん開花し、花いっぱいになるのが楽しみです♪
年末時点では、土栽培の苗よりも小ぶりだったハイドロボール栽培の苗たち。
冬を無事に乗り越えられるか心配でした。
しかし、肥料を変えて1ヵ月ほど経つと、土栽培の苗と同じくらい大きく育つものも現れました。
さらに2月の終わりごろには、同じタイミングでかわいい花も開花。
肥料を変えたことと暖かくなってきたことが、苗の急成長に関係しているのかもしれません。
一方、土栽培の苗は、安定して元気に成長しました。
土栽培の苗が寒さにも負けず元気だった半面、ハイドロボール栽培の苗は、寒さ、肥料選び、藻や謎の白い塊といった問題に直面。
最終的には土栽培と同じくらい成長しましたが、育てる感覚が異なるため、難しく感じることもありました。
ただし、水やりに関しては、ハイドロボール栽培のほうが簡単に感じます。
私は、鉢の1/3~1/4くらいが浸かるように水を入れていました。
水の減りが目で見て分かるので、水切れの心配が少なく、初心者でも管理しやすいのではないでしょうか。
木製ピックに付いていた白い塊の正体は、よく分からないままです。
土栽培のピックは問題なかったので、水耕栽培ならではの問題のようです。
また、白い塊はピックの周りだけでハイドロボール全体には広がっていませんでした。
こんな現象が起きるとは想像もしておらずビックリ。
くまさんピックお気に入りだったので残念です‥
容器を使い始めてから4ヶ月。容器の底にうっすら藻のような緑の汚れが発生しました。日光が良く当たり、特に対策もしていなかったので発生しやすい環境だったと思います。
また、鉢やハイドロボールは汚れていなかったので、アルミホイルの効果はありそう。
汚れは、サッと洗うだけですぐにキレイになりました。これから気温が上がった時に汚れやすくなるのか、引き続き観察していきたいと思います。
謎の白い塊ができるので、木製ピックはおすすめできない。
藻の発生は容器の底だけで、アルミホイルを敷いた場所には発生しなかった。
ハイドロボールを使ったアリッサムの水耕栽培に挑戦し、1月・2月の成長の様子をお届けしました。
試行錯誤しながら進めた工夫でしたが、思った以上に効果がありうれしかったです。また、条件が整えば土栽培と同じくらいの成長が実現することも確認でき、ついにアリッサムの花も見ることができました!
春の暖かさとともに、きっとたくさんの花が開花してくれると思います。
次回は、春の様子を最終レポートとしてお届けしますので、引き続きご期待ください。