【ハイドロボール】で挑戦するアリッサム水耕栽培レポート ~種まき編~
モカ
わたしのポケットガーデン
ハイドロボールでアリッサムの水耕栽培!? そんなの無理じゃない?
そう思う方が多いかもしれません。
私自身、最初は「さすがに無理かも…」と思っていました。
しかし、種から育てたわが家のアリッサムは、こんなにたくさんの花を咲かせてくれました!
この記事では、ハイドロボールを使ったアリッサムの水耕栽培の経過を、土栽培との比較を交えながらレポートします。
そんな皆さんにおすすめの内容です。
ガーデニングをしていると、どうしても出てしまう不要な土。
気づけばどんどん貯まり、処分もひと苦労…
「もっと手軽に、ガーデニングを続けられる方法があればいいのに…」と思っていました。
それなら、培養土の代わりに水耕栽培でお花を育てられないのかな?
そんな発想から、今回はハイドロボールを使ったアリッサムの水耕栽培に挑戦!
ハイドロボールの特徴
水耕栽培の培地のひとつとして使われているハイドロボールのメリットは、再利用できることだけではありません。
軽く、清潔、適度な保水性や排水性があるのも魅力です。
私が住んでいるのは「暖地」と呼ばれる地域。
日光が大好きなアリッサムは、基本的にベランダ(屋外)で育てています。
しかし、根が直接水に触れる水耕栽培では、水温変化によるダメージが心配。
日の光を確保しながら、外気温の影響も心配しなくてはならないという難しい環境で、どのようにアリッサムを育てるかがポイントとなりました。
11月6日、「種まき用の土」と「ハイドロボール」それぞれにアリッサムの種をまきました。発芽は予想以上にスムーズ!両者とも1ポットに4~6粒発芽し、発芽率は変わらないという結果でした。
ところが冬の訪れとともに成長はストップ。
肥料管理や寒さへの対策、容器選び…栽培の難しさやトラブルにも直面しました。
それでもあきらめずに試行錯誤したところ、1月頃から少しずつ元気になって、土栽培と同じくらいの成長が実現するまで回復してくれました。
そして2月下旬、ついにアリッサムの花が開花!
春の暖かさに誘われて、これからどんどん開花してくれることを期待しています。
私の住む地域では、3月の平均気温は最高気温16.0℃、最低気温5.4℃でした。
土栽培・ハイドロボール栽培共に直径13cmの鉢に移植。
ハイドロボール栽培の方は鉢が二重になっていて、水や肥料を外側の鉢に貯めています。
こちらは6号サイズの鉢に3株植えました。
豪華な一鉢になればいいなぁ♪
写真では見えませんが、藻の発生を防ぐためアルミホイルを被せて管理しています。さらに、その上にココヤシファイバーなどでマルチングすれば、見た目が土栽培と変わらず◎。水や肥料は外側の鉢に入れるだけなので、水やりの度に外す必要もありません。
こちらの鉢は、ウッドチップを敷いてみました。
すき間からアルミホイルが見えてしまい、完全に隠すのは難しい印象です。アリッサムがもっと成長していけば見えにくくなるかも。
4月の平均気温は、最高気温20.7℃、最低気温11.2℃でした。
「絨毯のように広がる」はずのアリッサムが、茎がヒョロヒョロと伸びていきます(゚д゚)!ハイドロボール栽培に限らず、土栽培も含めどの株もなぜか同じ姿になってしまいました。
株のボリュームが出てきて、鉢底から白い根っこも見えるようになりました。
あまりにも茎が伸び収拾がつかなくなってしまったので、切り戻してみることに。イメージしていた姿に近づくといいのですが…
横ではなく、なぜか縦に伸びていく…(。´・ω・)?
切り戻してもやっぱりこんな感じ(泣)
なんとか整えようとしたのですが、残念ながら思うようにはなりませんでした。
大きい鉢の株は、だんだん傾いてしまいました。
高さが出るほど、やはりハイドロボールで支えるのは難しそうです。
よく見ると下葉も黄色くなっています。
一輪目の開花から2ヶ月が経ち、夏のような日差しの日も出てきました。
そろそろ見ごろは終わりのようです。
もう少しお花を楽しみたい気持ちもあったのですが残念。
イメージしていたアリッサムの姿には程遠いまま、今期はシーズン終了となりました。
2ヶ月程度と期間も短かったせいでしょうか、鉢の中は予想以上に汚れもなくキレイ!数回、外側の鉢は掃除しましたが、内側の鉢とハイドロボールは何もしていません。心配していた藻やカビの発生はありませんでした。
そして片付けの際に、ゴミとして処分するのは花苗だけ。土よりも簡単に分別でき、作業がラクに感じました。ハイドロボールはキレイに洗って消毒し、また次の植物栽培で活躍してもらいましょう。
ハイドロボールの洗浄方法については、こちらの記事に詳しい方法をまとめています。
よろしければ参考にしてください。
種まきから成長、開花、片付けまで一通り育ててみて、私が感じた「成長」や「管理のしやすさ」の違いをまとめました。
項目 | 土栽培 | ハイドロボール栽培 |
発芽率 | 1ポットに4~6粒発芽 | 1ポットに4~6粒発芽 |
開花時の様子 | 〇草姿は悪いが花付きは良好 | △草姿・花つき共に土栽培と同じだが、草丈が高くなると倒れやすい |
成長の安定感 | ◎ 安定して育つ | △管理に少しコツが必要 |
水やりのしやすさ | △ 乾き具合が分かりにくい | ◎水位が目視で分かりやすい |
清潔さ・片付け | △ 汚れやすく、処分が手間 | ◎汚れにくく、再利用OK |
マルチング | お好みで | 藻の発生予防に必要 |
大きく調子を崩すことなく、どの株も元気に成長。
なぜか草姿は面白い感じになってしまいましたが、たくさんの花を見ることができました。
反対に、水の乾き具合が分かりづらい、土処分が手間、手や道具が汚れやすいといったことがやはり難点に感じます。
「土栽培と比べると見劣りするかもしれない…」と思っていましたが、発芽率も変わらず、同じような経過で大きく成長してくれました。
葉っぱが黄色くなるなど、水耕栽培の管理方法になれず悪戦苦闘した時もありましたが、最後にはたくさんのアリッサムの花を見ることができました。
繊細な管理が求められる印象の水耕栽培ですが、水の減り具合が目に見えて分かりやすい、汚れにくい、再利用できるといった土栽培とは真逆の嬉しいポイントもあります。
それぞれに良さがあり、どちらが合うかは目的や育てる環境によって変わってきそうですね。
ハイドロボールで育てたアリッサム、果たしてちゃんと育つのかな?と心配していましたが、結果は大成功!
成長も順調で、土栽培に負けないくらいたくさんの花を咲かせてくれました♪
ただ、水温や日当たり、肥料のあげ方など、管理にはちょっとしたコツが必要です。
実際に育ててみて感じたハイドロボール栽培のメリットは、
一方で、気をつけたい点もありました。
「土を使わずに植物を育ててみたい」「もっと気軽にガーデニングを楽しみたい」
そんな方には、ハイドロボール栽培とてもおすすめですよ。
「なんか良さそう!」と思ったら、ぜひ一度チャレンジしてみてくださいね。