【ハイドロボール】で挑戦するアリッサムの水耕栽培レポート ~冬越し編~
モカ
わたしのポケットガーデン
ハイドロボールでアリッサムの水耕栽培!? そんなの無理じゃない?
そう思う方が多いかもしれません。私も初めは無謀な挑戦かな…と思っていました。
しかし、種から育てたわが家のアリッサムは、今日もがんばって成長中です!
この記事では、ハイドロボールにアリッサムの種まきをし、水耕栽培で育てている様子を詳しくご紹介します。一般的な「種まき用の土」で育てた場合と比べて、【発芽率】や【育てやすさ】なども徹底チェックしました。
そんな皆さんにおすすめの内容です。一緒に「育てる楽しさ」を発見しましょう♪
アリッサムはアブラナ科の植物で、地中海沿岸が原産地。1つの茎にたくさんの小さな花をつけ、絨毯のように広がっていきます。
また、花が咲くと甘い香りも漂わせます。花色は白、ピンク、紫、クリーム色など多様です。冬の寄せ植えや花壇のふちどりには欠かせない、名脇役ではないでしょうか。
アリッサムの花言葉は、花の色によっても異なるそうです。
小さな花をたくさん咲かせる美しい姿や、無くてはならない存在感を感じさせますね。
ガーデニングは楽しいけれど、使い終わった土がたまって困る…
そんな経験はありませんか?
多くの自治体では土の収集を行っておらず、いざ捨てようと思うと結構大変。
再利用する方法もありますが、手間と時間がかかるため、ちょっとハードルが高いと感じる方もいるのではないでしょうか。
特にマンションなど庭のないお家では、「土を捨てる場所がなくて困る…」という声もよく耳にします。
そんな悩みを解決するために、思い切って土の代わりに【ハイドロボール】を使ってみよう!と決意。土を使わない水耕栽培なら、土処分の手間がなくなるだけでなく、再利用もできるのが魅力です。
また、一般的な「種まき用の土」や「培養土」で育てた場合と比べて、発芽率や育てやすさなども徹底チェックしてみたいと思います。
ハイドロボールは、粘土を高温で焼成したボール状の素材です。土の代わりに使うことができ、観葉植物や野菜の水耕栽培などに広く利用されています。
「発砲煉石」「レカトン」と呼ばれることもあります。
ハイドロボールの特徴
今回、私が使用したハイドロボールは小粒タイプで、種まきに最適です。
園芸店、ホームセンター、ネットショップ、100均などでも手軽に手に入るので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
アリッサムが好むのは、以下のような環境です。
反対に、今回挑戦するハイドロボールを使った栽培で心配なポイントは‥
課題は多いですが、水はけ◎なハイドロボールなら上手くいくかも!と期待しています。
目安として、温暖地/暖地は9月~11月、寒地/極寒地では3月~4月の春まきが種まき適期です。今回種まきしたのは、11月6日でした。
アリッサムの発芽には15〜25℃の気温が適しています。今年も残暑厳しく、11月になってようやく涼しく感じましたね。種まきした時期の最高気温は15〜24℃、最低気温は、8〜15℃でした。
今回、わたしが使用したものはこちら!
一般的な土栽培と少し異なりますが、初心者にも揃えやすい材料ばかりです。
種まきから発芽直後までの、管理の様子を紹介します。
ハイドロボールをしっかり洗い、余分な汚れや粉を取り除く。
つまようじで簡単に穴を開けられます。
100均で見つけた種まき用ポットに、洗ったハイドロボールを敷きました。
1ポットずつ切って使ってもOK。
種が細かく、1粒ずつ置くのはなかなか大変。最後の方は、バラまきになってしまいましたが、できるだけ種が重ならないようにまきました。
覆土の代わりになっているか自信はないのですが、ハイドロボールを少しだけ上からかけました。
ハイドロボールでの覆土は不安があったので、今回は新聞紙も使って遮光しました。
種が動かないように、底面潅水用の容器に水を入れ、底から水分を吸わせました。
水の量は、ポットの1/3くらい。
毎日、水を交換します。
表面が乾いているようだったら霧吹きでも保湿させます。
通常は7~10日程で発芽します。
今回は6日目で発芽!
ポットによってバラつきはあるものの、発芽率も悪くなさそうです。
発芽したら、徐々に日光に慣らしていきます。
まだ根が十分に張っていないと、ポットに並々と水を貯めたくなってしまうかもしれません。しかし、あまり水の量が多いと、種が流れてしまうリスクもあります。
今回育ててみて、水の量はポットの1/3くらいにし、表面の乾燥が心配なときは霧吹きを使って湿度を保つぐらいで十分なように感じました。
天候や栽培場所によって、様子は大きく変わると思います。
小さな苗の時期は特に、毎日様子をチェックして大事に育ててあげましょう。
発芽したら、徐々に日光に慣らします。
いきなり直射日光に当てると、枯れてしまうかも。
最初は直射日光を避けた明るい日陰に置き、だんだんよく日の当たる場所へ移動しましょう。
アリッサムは肥料をあまり必要としないそうです。
しかし、ハイドロボールはまったく肥料分を含んでいないので、肥料を与える必要があります。
土栽培とは違うのでタイミングがよく分からず‥
今回は、本葉が見え始めるまで待ってみることにしました。
今回の挑戦では、土栽培とハイドロボール栽培でどんな違いが見られたのでしょうか。
種まき後6日目に、ひとつ目の芽を発見。
土栽培もハイドロボール栽培も、1ポットに4~6粒発芽し発芽率は変わらないという結果でした。
少しだけ、土栽培の芽が出てくるのが速かったように思います。
しかし、最終的には発芽率は変わらず、今のところ目立った成長の差はありません。
今回の挑戦では無事に発芽できましたが、「もっとこうすれば良かった!」と思うこともありました。
これから種まきを始める方が同じ失敗をしないように‥
感じた課題とその解決策をご紹介します。
対策: プラスチック製のポットを使う
種まき用にこだわらず、少し大きめのポットに種まきする
100均で購入した「種まき用紙ポット」。
コスパが良く、水に浸しても壊れにくい、捨てやすいというメリットに期待して使い始めました。
しかし、ハイドロボールが動きやすく、種が流れるのではと心配になる場面がありました。
今回はなんとか発芽に成功しましたが、より型崩れしにくいプラスチック製のポットや育苗トレーを使った方が安心かもしれません。
さらに、ポットのサイズが小さいと結局移植が必要になるのも悩みどころ。
最初からもう少し大きめのポットで始めてもよかったかな、と思いました。
紙ポットは土栽培にはとても便利なアイテムですが、水耕栽培には少し使いにくいと感じてしまいました。
対策:透明でない底穴のある鉢を使う
紙ポットの場合は、事前に底に穴を開けておく
ハイドロボールで観葉植物を育てるとき、底穴のない容器(コップなど)を使う場合があります。
しかし、今回の挑戦では底穴のある鉢をおすすめします。
底穴があると、容器を傾けなくても水加減を簡単に調整できるうえ、水があふれて種が水没するようなミスも防げるからです。
さらに、今回は屋外で育てる予定なので、透明な容器は使用しません。
透明容器は水量が確認しやすいですが、屋外での使用には適さないと考えたからです。
底穴のある鉢と底面潅水を組み合わせる方法が、今回の挑戦にはベストかなと考えています。
わたしのようにうっかり種を水没させないよう、みなさんは底穴のある鉢を使って栽培に挑戦してみてください!
対策: キッチンペーパーに種まきし、発根を確認してからハイドロボールへ移植する
今回は、ハイドロボールの上へ直接種まきしました。
しかし、種が流れないよう慎重に水の交換をするのは、思ったより気を使う作業で大変!
この負担を少しでも軽くするために、キッチンペーパーに種まきして、発根を確認してからハイドロボールへ移植する、という手順の方がいいかも?と感じました。
根が張れば張るほど、それほど神経質にならなくても水やりをすることができます。
ハイドロボールを使ったアリッサムの種まきに挑戦し、分かったことをまとめました。
第一段階は無事クリアしましたが、これからの成長と開花はどうなるのか?次回もハイドロボール栽培の進捗をお届けします。
「ハイドロボールでお花を育てる」
みなさんも一緒に挑戦してみませんか?