土の処分がいらない!ハイドロボールで挑むネモフィラの水耕栽培 11・12月編
モカ
わたしのポケットガーデン
ガーデニングを楽しんでいると、増えてしまった土の処分に悩むことありませんか?
この面倒な作業が原因で、お花を育てるのをためらってしまうこともあるかもしれません。
そこで、思い切って土の代わりに「ハイドロボール」を使ったネモフィラの水耕栽培に挑戦!
ハイドロボールなら、土の処分が不要なうえに再利用もできるのが魅力です。
今回の記事では、ネモフィラの種をまいてから1輪目の花が咲くまでの様子や、一般的な土栽培との比較、冬を乗り切るために行った工夫、トラブルなどを詳しくご紹介します。
そんな皆さんにおすすめの内容です。
「ネモフィラの水耕栽培なんてうまくいくの?」と思ったそこのあなた!
新しいガーデニングの可能性を、一緒に見つけてみませんか?
ガーデニングをすると必ず発生してしまう不要な土。
どんどん貯まっていく土の処分が面倒だな‥とずっと感じていました。
そこで、一般的な培養土の代わりに、ハイドロボールを使った栽培方法に挑戦してみることにしました。
ハイドロボールの特徴
水耕栽培の培地のひとつとして使われているハイドロボール。
そのメリットは再利用できることだけではありません。
軽い、清潔、適度な保水性や排水性があるのも魅力です。
果たして、ネモフィラ栽培にもハイドロボールは向くのでしょうか(。´・ω・)?
私が住んでいるのは「暖地」と呼ばれる地域です。
今年は11月まで暑さが続き、冬らしい寒さになったのは12月中旬ごろからでした。
ネモフィラは基本的にベランダ(屋外)で育てています。 日光が大好きなので、できるだけ外で育てたほうが元気に育つと思ったからです。 しかし、根が直接水に触れる水耕栽培では、水温低下によるダメージが心配。そのため、寒波などの厳しい冷え込みが予想される夜だけ室内に移して様子を見ることにしました。
日の光を確保しながら、冬の冷え込み対策もしなくてはならないという難しい環境で、どのようにネモフィラを育てるかが鍵になりそうです。
11月6日にネモフィラの種をまき、6日後にひとつ目の発芽を確認!
スカスカなハイドロボールの隙間に種をまいたり、水やりをするのは気を使いましたが、無事に発芽させることに成功しました。
5粒くらいずつ種をまいたところ、2~4粒が発芽。
従来の培養土での栽培に比べると、発芽率はやや低めでした。
11月~12月を振り返ると、土栽培は元気いっぱい成長するのに対し、ハイドロボールはゆっくりと大きくなる印象でした。年末には本葉が数枚確認できたものの、全体的には一回り小さい感じです。
また、種まきや肥料のタイミング、寒さ対策、容器選びの大切さなどを学びました。
これから、まだまだ冬の冷え込みは続きます。
この小さい苗たちが無事に冬を乗り越えられますように!
ハイドロボールを選んだいちばんの理由は、土を処分する必要がなくなり、繰り返し使用できるから。
発芽率や植物の生育状況は従来の培養土と異なり、栽培の難しさを実感。
温室がいちばんいいのでしょうが、ベランダのスペースが狭くてなかなか良いものが見つかりません‥そこで、100円ショップの商品でオリジナル温室を作ってみました。
材料は、すべて100円ショップで販売していた「段ボール」「ミニブロック」「保温シート」です。
ベランダの冷たい床から容器を浮かせ、保温シートで夜間の冷え込みを防止。段ボールの蓋が、寒風から苗を守る役割も果たしてくれます。
栽培を始めたころは肥料についてあまり深く考えず、今まで土栽培で使っていたものをそのまま活用していました。しかし、同じように栽培していたビオラの調子が悪くなったり、ネモフィラも成長が遅く小さめなのが心配‥。
そこで、肥料を水耕栽培でよく利用されている「微粉ハイポネックス」(株式会社ハイポネックスジャパン)に変えてみることにしました。
今までの肥料は、花つきや実つきを良くするリン酸の割合が高いものでした。 一方、新しい肥料は、植物の全体的な健康を支え、病害虫への抵抗力も高めるカリウムの割合が高いものになります。
水耕栽培の規定濃度である1000倍に希釈してあげたところ、なんだか調子がいい感じ♫
今までいかに栄養バランスが悪かったか、この時ようやく気付きました(〃ノωノ)
適切な肥料をあげるってホントに大切ですね。
水耕栽培に適した水温は、15℃~20℃だそうです。
水温も何となくの感覚でしか気にしていなかったのですが、キチンと計ってみると発見もありました。
晴れていれば、冬の屋外でも十分水温は保たれていますが、夜間の冷え込みは5℃前後。
10℃以上も差があったんです。
わが家のハイドロボール栽培の植物たちは、かなり過酷な環境を生きています。
さらに、わたしのオリジナル温室に入れると、昼間と夜間の温度差が小さくなりました。必ず水温が高くなる!とまでは言えませんでしたが、栽培環境を少し改善することはできそうです。
屋外の水耕栽培では、藻が発生しやすいのもデメリット。
完全には難しいかもしれませんが、アルミホイルを被せて藻の発生を防ぐ方法を見つけたので試してみることにしました。
小さい鉢にアルミホイルを敷き詰めるのは、なかなか大変な作業ですが、土栽培のように鉢の上から水やりすることはないので、一度被せてしまえばその後の管理は楽です。
また、おしゃれとは言えない見た目になってしまうのは、ちょっと残念(´Д`)
しばらく被せていると、容器底には藻が発生しても、アルミホイルを敷いた場所には発生しませんでした。
全体が藻で覆われてしまうとキレイにするのも一苦労ですが、これぐらいの影響なら管理も難しくはないなと思いました。
100円ショップで作ったオリジナル温室は、栽培環境の改善に効果がありそう。
水耕栽培に向く肥料を使うことが大切。
藻の発生を予防するためにアルミホイルを活用し、一定の効果があった。
私の住む暖地では、今年の1月の平均気温は最高11.6℃、最低2.6℃でした。
年に1度くらいは雪がうっすら積もったりしますが、今年はまだありません☃
寒さ?それとも肥料の影響?
葉が黄色くなってしまった苗もあります。
こんなに寒いのに、本葉がちゃんと出てきてくれてホッとしています。
6つの鉢のうち、1つの苗が調子を崩し枯れてしまいました。
肥料を変えて1ヶ月。
調子が良い苗の葉はぐんぐん伸び、成長スピードがちょっと早くなったような気もします。
また、元々小ぶりだったハイドロボール栽培の苗も、1月が終わるころには、土栽培より大きく成長しました。
2月の平均気温は、最高気温12.0℃、最低気温1.9℃でした。
まだまだ寒い日が続いていますが、昼間は春のような陽気の日もありました。
花壇の球根の芽も顔を出し、春の気配を感じます。
残念ながら完全に枯れてしまった苗と、ますます元気に成長する苗たち。
フラワーラベルとして挿していた木製のピックに、白い塊が付いているのを発見(゚д゚)!
カビのような‥カビではないような‥正体はよく分かりません。年末確認した時は、変わった様子はなかったのですが‥あわてて取り外しました。
春のような暖かい日があったせいでしょうか。
成長がどんどん加速していく感じです。
あっという間に、鉢から葉がはみ出すまでになりました。
鉢の底から白い根も見えています。
順番に、より大きい鉢へ植え替えをしていく予定です。
苗ごとに成長の差はありますが、どの苗も調子が良くイキイキして見えます。
土栽培と比べると、ボリュームが全然違う(゚д゚)!
種まきから100日経った頃、ついに蕾が顔を出し‥
待望のネモフィラの花が開花しましたー(*´▽`*)
来週からは春本番の陽気だそう。
この調子で、どんどん花芽があがってくれるといいな。
年末時点では、土栽培の苗よりも小ぶりだったハイドロボール栽培の苗たち。冬を無事に乗り越えられるか心配でした。しかし、肥料を変えて1ヶ月ほどたつと、土栽培の苗よりも大きく育つものも現れました。
さらに、2月の終わりごろには葉が急に増えて、ぐんぐん成長しています。肥料を変えたことと、暖かくなってきたことが関係しているのかもしれません。
土栽培の苗は、寒さにも負けず元気に成長しています。
一方、ハイドロボール栽培の苗は、寒さ、肥料選び、藻や謎の白い塊といった問題に直面。
最終的には土栽培よりも大きく成長しましたが、育てる感覚が異なるため、難しく感じることもありました。
ただし、水やりに関しては、ハイドロボール栽培のほうが簡単に感じます。
水の減りが目で見て分かるので、水切れの心配が少なく、初心者でも育てやすいのではないでしょうか。
土栽培は安定して育てやすい。
適した環境下では、ハイドロボール栽培の苗も土栽培以上に成長することがある。
ハイドロボール栽培は管理に工夫が必要だが、水やりの手間は少ないと感じた。
木製ピックに付いていた白い塊の正体は、よく分からないままです。
土栽培のピックは問題なかったので、水耕栽培ならではの問題のようです。
また、白い塊はピックの周りだけでハイドロボール全体には広がっていませんでした。
こんな現象が起きるとは想像もしておらず、ビックリしました。
くまさんピックお気に入りだったので残念です‥
容器を使い始めてから4ヶ月。
容器の底にうっすら藻のような緑の汚れが発生しました。
日光が良く当たり、特に対策もしていなかったので発生しやすい環境だったと思います。
また、鉢やハイドロボールは汚れていなかったので、アルミホイルの効果はありそう。
汚れは、サッと洗うだけですぐにキレイになりました。
これから気温が上がった時に汚れやすくなるのか、引き続き観察していきたいと思います。
謎の白い塊ができるので、木製ピックはおすすめできない。
藻の発生は容器底だけで、アルミホイルを敷いた場所には発生しなかった。
ハイドロボールを使ったネモフィラの水耕栽培に挑戦し、1月・2月の様子をお届けしました。
ハイドロボールは、土の処分がいらない・清潔などといったメリットがある一方で、冬の冷え込みや肥料バランス・藻への対策など、土栽培とは異なる管理の難しさを実感しました。また、ここまで試行錯誤しながら育ててきて、記念すべき1輪目のネモフィラを見たときは本当にうれしかったです!
春の暖かさとともに、きっとたくさんのネモフィラが開花してくれると思います。
次回は、春の様子を最終レポートとしてお届けしますので、引き続きご期待ください。