土の処分問題を解決!「木から生まれた土」で育てるパンジーの冬越し
モカ
わたしのポケットガーデン
昨年はハイドロボールでパンジーを育て、かわいい花を咲かせることができました。
今年はその経験を活かして、ビオラの種まきに挑戦します!
「ハイドロボールで本当に発芽するの?」
「土を使わなくても育てられるの?」
そんな疑問を持つ方に向けて、初心者でもできるビオラの種まき方法や発芽のコツ、管理のポイント、失敗しやすい注意点を、写真付きでわかりやすく紹介します。
この記事は、こんな方におすすめです。

ビオラの種を、ハイドロボールにまいて発芽させることは可能です。
ビオラの種まき方法は、土だけでなくスポンジやキッチンペーパーを使う方法もあります。ハイドロボールを使用した方法は一般的ではありませんが、特別難しいということはありません。
どの方法も共通して、温度・光・水分の管理がうまくいかないと発芽は難しくなります。最適な環境を整えてあげることが大切ですね。私が実際に試した中では、ハイドロボールの成功率がいちばん高かったのでおすすめですよ。
最も一般的な土での種まきとハイドロボールでの種まきはどんな違いがあるのでしょうか?今回の種まき結果をもとに、それぞれの特徴をまとめてみました。
| 項目 | ハイドロボール | 土 |
| 発芽率 | 87.9% | 75%以上(種の商品情報より) |
| 水やり | 毎日 底面給水と霧吹きで調整 | 表面が乾いたら ジョウロなどでやさしく水やり |
| 清潔さ | 無菌で汚れにくい | 土汚れ、虫の心配あり |
| 再利用 | 可能(洗浄・消毒・乾燥) | 可能(消毒・再生材の使用等) |
| 片付け | 再利用可 | 処分が手間 |
| コスト | やや高い | 安価で始めやすい |
どちらもそれぞれの良さがあります。
自分の生活スタイルに合った方法を選んで、ビオラの成長を楽しんでみてください。

ビオラの種まきは、地域や気温によって適期が異なります。
温暖地では、暑さが和らぎ気温が安定する「秋」が初心者向けのおすすめ時期です。
最近は9月になっても残暑厳しく、いつ種をまけばいいか迷う方も多いのではないでしょうか。私の場合、昨年は11月初旬に種まきを行い、開花は翌年の3月でした。今年はクリスマスシーズンに花を飾りたくて8月から種まきしたのですが、発芽まで至らず何度も失敗(;´Д`)
最終的に発芽したのは、9月27日に種まきしたものです。暑い時期の発芽管理の難しさを痛感しています。
ビオラの種は15〜20℃での発芽が最も安定します。
25℃を超えると発芽率が下がるため、涼しい環境での管理が大切です。
ビオラの種は「嫌光性種子」と呼ばれ、光に当たると発芽が抑制される性質があります。
一般的には「種まき用の土」を使いますが、ハイドロボールでも簡単に種まきができます。特別な資材は不要で、身近なものでスタートできますよ。
また、暑い時期に保冷環境を整えて発芽させたい場合、土を室内に持ち込まずに管理できるのもメリット。さらに、衛生的で、虫が湧きにくい点も嬉しいポイントですね。
今回使用したのは「アップフェイス咲き」のビオラ。
やや上向きに咲く特性があり、寄せ植えや撮影にもぴったりです。
どんな花色のビオラに出会えるか、今から春が楽しみです♪

寒い環境に置いたあと種まきすることで、発芽のタイミングが揃います。

新品のハイドロボールは粉や汚れをしっかり洗い流し、清潔な状態にします。にごりが出なくなるまで水を変えながら洗うのがポイント。
一度使ったハイドロボールを再利用する場合は、使用前にしっかり洗浄・消毒して清潔にしておきましょう。
ハイドロボールの再利用方法は、こちらの記事でも解説しています。



つまようじを水で湿らせ、先端で種を拾ってハイドロボールの上に置きます。ばらまきでもOKですが、重ならないように調整します。

種が少し隠れる程度に、ハイドロボールを軽くのせます。

ビオラは嫌光性のため、発芽までは光を遮る必要があります。
アルミホイルや紙などで鉢の上を覆いましょう。

冷蔵庫に入れっぱなしにすると発芽が遅れたり、カビが発生することもあるようです。そのため、日中は冷蔵庫内で保冷管理、夜間は冷蔵庫の外で管理しました。

種が乾燥してしまわないように、霧吹きで保湿します。
私は1日1回霧吹きで水をかけていました。
一般的には10~15日で発芽しますが、今回は10日目に芽が見えてきました(*´▽`*)
1鉢に5~6粒ずつまき3~6発芽しました。発芽率は87.9%という結果でした。
商品説明では、発芽率75%以上と書かれているので、土栽培と変わらないと言えそうです。
実際の発芽の様子を、写真で詳しくご紹介します。

種から白い根っこが出ているのを確認!
他の種も水分を含んでぷっくり膨らんでいます。

双葉も見え始めました。

発芽したので、遮光と冷蔵庫での保冷は終了。
室内の窓辺において、少しずつ日の光に慣らしていこうと思います。
発芽さえしてしまえば、気温が25度以上になっても成長するそうです。
発芽したばかりのビオラの苗はとてもデリケートで、少しの環境変化でも枯れてしまうことがあります。ここでは、実際に育ててみて「これは大切!」と感じたポイントを3つにまとめました。
環境や条件によって最適な方法は異なるので、ご自身の条件に合わせて調整してみてください。

発芽直後は根がまだ弱いため、水切れは大敵です。ただし、水を与えすぎると根腐れの原因にもなってしまうので、バランスが大事だなと感じました。

発芽したら遮光する必要はありません。むしろ光が不足すると徒長(ひょろひょろ伸びる)して、後の成長が弱くなってしまいます。だからといって、いきなり外に出して日光を当てると、枯れてしまうこともあります。まだ小さな苗の時期は、少しずつ慣らしていくことが大事です。
土には養分が含まれているので、本葉が2~3枚になった頃に肥料を与え始めるのが一般的。しかし、水耕栽培では養分を自分で補う必要があります。
私は以前、ハイドロボール栽培で葉が黄色くなった経験があったため、今回は双葉が開いた段階で肥料をスタートしました。土栽培と比べると、早い時期から肥料が必要になります。
私自身、種まきに失敗した経験があります。ここでは、私の経験から「これが原因かも」と感じた点や、同じ失敗を防ぐための対処法をまとめました。同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
種をまいたのに、なかなか芽が出ない…。
そんなときは、「温度」「光」「水」の3つを見直してみてください。

キッチンペーパーやスポンジを使って発芽させる方法も一般的です。しかし、私の結果は残念ながら惨敗( ノД`)シクシク… 12粒まいて1粒だけ発根という厳しい結果でした。原因として考えたのは次の2つです。
ビオラの種まきでは、カビが発生しやすいのも注意点です。特に夏場は保冷のために密閉気味に管理することが多く、風通しが悪くなりがちです。

ビオラの芽がヒョロヒョロと細長く伸びてしまう状態を「徒長」と呼びます。徒長した苗は茎が弱く、風や水やりで倒れやすくなるため、その後の生育にも影響します。
主な原因は以下の3つです。

私が水耕栽培に挑戦してみようと思った大きな理由は、「土の処分問題」でした。植物を育てていると、使い終わった土がどんどんたまっていき、処分に困ることがありますよね。
そこで注目したのが「ハイドロボール」です!
土を使わずに植物を育てられるうえ、処分の手間がかからないのが大きなメリット。さらに、軽くて清潔・再利用しやすいため、ベランダガーデニングにもぴったりです。

パンジーやビオラの栽培といえば、土を使うのが一般的ですが、エディブルフラワーとして屋内で水耕栽培されることもあります。とはいえ、我が家には専用の植物用LEDライトもなく、同じような環境を整えるのはなかなか難しい状況……。そこで今回は、手元にある資材だけで工夫して、オリジナルの方法で水耕栽培に挑戦してみることにしました。
私の経験をもとに、ハイドロボールを使った水耕栽培のQ&Aをまとめました。
種まきには「小粒」が扱いやすいです。
底穴のない容器(ガラス瓶、コップなど)で栽培する場合は必要だと思います。
今回のように「二重鉢」にして、定期的に上から内部の汚れを流すように水をかけ、外側の鉢や容器を洗浄していれば必要ないと思います。何回もこの方法で栽培していますが、幸い根腐れしたことはありません。
ハイドロボールに種をばらまいても発芽します。
しかし、ペチュニアのような小さい種ほどハイドロボールの隙間に落ちて発芽率が低下することがあります。こういった場合は、少し手間ですがスポンジやキッチンペーパーなどで発芽させてから移植するほうがより確実だと思います。
蒔いた種が発芽しないときは、「温度」「光」「水」という3つの要素を確認してみてください。詳しくは、同記事内の「種まきでよくある失敗と対処法」でまとめています。
ハイドロボールの再利用方法については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

再利用できなくなったハイドロボールは、不燃ごみとして処分するケースが多いようです。ただし、地域によって扱いが異なるため、お住まいの自治体ルールに従ってください。
今回は、ハイドロボールを使ったビオラの種まきをご紹介しました。
「土での種まき」も「ハイドロボールを使った種まき」もメリット・デメリットがあります。自分の環境に合わせた方法を選ぶとより種まきがラクに楽しめますね。
ビオラの花言葉は「静かな喜び」や「幸福な思い出」です。
幸せをいっぱい感じられるように、これからのお世話も頑張っていきたいと思います。