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初心者もできる大根の袋栽培|培養土vs捨てられる土で育ててみた

発芽した大根の葉をメインにしたアイキャッチ画像
モカ
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「ベランダでおいしい大根を育てたい!でも、使い終わった土はカンタンに処分したい…」そんな風に考えたことはありませんか?
今回は、処分しやすい「可燃ごみとして捨てられる土」と、一般的な「培養土」の2種類を使い、どちらが大根栽培に適しているかを実験してみることにしました。

ベランダなどの狭いスペースでも育てやすい袋栽培で、発芽率や生育の違い、収穫後のサイズや味まで、初心者でも再現できるよう写真付きでご紹介します。
1回目の記事は、種まきから1週間までの様子をお届け!

この記事が、大根栽培に挑戦しようとしている方、どんな土を選ぼうか迷っている方の参考になれば嬉しいです。

大根栽培に適した土の特徴

大根を上手に育てるには、土の深さや硬さ、水はけが大事なポイントになります。ここでは、大根がよく育つ土の条件を分かりやすく紹介します。

やわらかい土

大根は地中でまっすぐに根を伸ばして育つ野菜です。そのため、土が硬いと根が曲がったり、二股に分かれたりして形が悪くなります。

深さのある土

青首大根の場合、30~40cmくらいの深さが必要。
深さが足りないと底に当たって成長が止まってしまうため、根が太らない、長さが短い、形が悪くなるなどの影響があります。

水はけがよい土

水が溜まると根が腐りやすいので、余分な水がスッと抜ける状態が理想的。

適度な栄養がある土

肥料が多すぎると葉ばかり茂って根が育ちません。逆に少なすぎると細い大根になります。

pH6.0〜6.5(弱酸性〜中性)の土

酸性が強いと「根こぶ病」という病気になることもあります。

大根栽培に使う土を比較!培養土と可燃ごみで捨てられる土の違い

今回は、一般的な培養土と、使い終わったあとに可燃ごみとして処分できるエコな土を使って成長を比較しました。それぞれの土の特徴をまとめると、次のようになります。
項目培養土可燃ごみとして捨てられる土
主な素材赤玉土・腐葉土・堆肥・ピートモスなどをバランスよく配合ココヤシファイバー、ピートモスなどの植物性原料
重さ重くて持ち運びが大変軽量で扱いやすい
価格帯比較的安価やや高め
栽培後の処分方法自宅敷地に捨てる、
再生処理をして再利用する、
業者などに処分を依頼するなど
使用後は可燃ごみとして捨てられる
「培養土」や「可燃ごみとして捨てられる土」を処分する際は、各自治体のルールをご確認ください。
一般的な「培養土」は多くの植物栽培で使われている定番の土。通気性・排水性・保水性のバランスが良く、安定した栽培結果が期待できます。
一方、「可燃ごみとして捨てられる土」は、ココヤシファイバーなど植物性素材でできており、とても軽くて扱いやすいのが特徴。このフカフカな土が、大根栽培に向いているのでは?と予想しています。ただし、水を含むと体積が減るため、栽培中は土の高さを保つために追加する必要があるかもしれません。

おでんにぴったり!栽培した大根の品種と特徴

「おいしいおでんが食べたい!」という息子たっての希望で、今回はおでん向きの大根を選びました。
使用したのは、萎黄病やウイルス病に強く、肥大性に優れた青首系のおでん大根です。
根の長さは約35cm、肉質がやわらかく、ス入りが遅いのが特徴。袋栽培でもしっかり育つかを検証します。

青首大根の特徴

一般的に青首大根は、肉質がやわらかく煮崩れしにくいことから、おでんや煮物にぴったりの品種。家庭菜園でも育てやすい中型タイプで、袋栽培やプランター栽培にも向いています。

大根袋栽培に使用したもの

  • 培養土・可燃ごみとして捨てられる土:約20L・深さ30〜40cm確保できる袋を使用
  • 大根の種:青首おでん大根
  • 防虫用ネット:虫食い防止に必須
  • 追肥用の肥料:野菜用の緩効性肥料など
  • ペットボトルの蓋:一定の深さで種まき穴をあける型として使用
  • 支柱:防虫ネットの固定用として必要に応じて 

栽培時期と場所

大根の発芽適温は15〜30℃生育適温は15〜25℃です。
今回は、暑さが落ち着いてきた9月29日に種まきしました。

種まきから収穫までの日数は55~80日。
秋まきは春よりも時間がかかりますが、虫の被害が少なく、初心者でも育てやすいそうです。

また、日当たりがよく、風通しのよい場所を選ぶと、生育がスムーズになります。

揃えた栽培条件は何か

どちらの土でもできる限り同じ条件で育てることで、公平に比較できるようにしました。具体的には、次のような条件をそろえています。
  • 同じ品種・同じ日に種まき
  • 土の容量を揃える(培養土の袋が破けてしまい25Lのものを使用していますが、実際の中身は約20Lです)
  • 日当たり・肥料の回数を同条件に設定
  • 1袋で大根を2本ずつ栽培

大根の袋栽培|種まき方法

大根の種まきは、次のステップで行いました。
土を水で湿らせる
2つの培養土袋に入った土に水をかけている様子
ペットボトルの蓋を使って穴を開ける
土にペットボトルの蓋で穴を開けている様子
ペットボトルの蓋は、一定の深さで穴を開けるための“型”として使用しました。深さが均一になると、発芽がそろいやすくなります。
数粒ずつ種をまく
土にまかれた大根の種
今回は、1ヶ所に5粒ずつ種をまきました。
1cm程土をかけて軽く押さえる
大根の種の上に手で土をかけている様子
種まき後は1cm程の厚さで覆土し、手のひらで軽く押さえて密着させます。
やさしく水をかける
培養土袋に水をかけて湿らせている様子
発芽までは乾かさないようにやさしく水やり…
これはちょっと近すぎですね(;´Д`)
もうちょっと上から優しくかけてもらいましょう。
防虫ネットをかける
培養土と捨てられる土が入った2つの袋
発芽後の柔らかい葉が虫に狙われやすいので、しっかり防虫ネットを被せておきました。

これで、種まき完了です!

発芽の様子と発芽率の違い

大根の発芽から1週間の様子を記録しました。
発芽率に違いがあったので、その結果もご紹介します。
#Day0 | 9月29日
種まき
培養土に大根の種をまいている様子
#Day4 | 10月3日
発芽
4つの小さな大根の発芽苗
種まきから経った4日で、次々と芽が出てきました!
この時期は最高気温が28℃前後で、発芽にちょうど良い気候でした。
#Day7 | 10月6日
間引き・1回目の追肥・土寄せ
大根の苗を間引いている様子
ハート型の葉っぱが見え始めたところで、生育の良い苗を1か所につき4本残して間引きました。
大根の苗の周りに肥料を入れている様子
また、苗の根元から少し離れた場所に追肥をし、
大根苗の周りの土を手で寄せている様子
周りの土を寄せて苗を安定させています。

発芽率の比較結果

  • 一般的な培養土:80%
  • 可燃ごみとして捨てられる土:100%
どちらも高い発芽率でしたが、「可燃ごみとして捨てられる土」の方がより高いという結果でした(*^^*) これから本葉が増えてきたら、3回ほどに分けて間引きし1本立ちにする予定です。

まとめ

芽が出てきた2種類の培養土袋で育つ大根の苗
今回は、大根の種を「一般的な培養土」と「可燃ごみとして捨てられる土」に種まきした様子をお届けしました。大根の種は比較的発芽しやすいそうです。初心者の私でも発芽率は80~100%という結果でした。
種まきから発芽までの段階では、土の種類による差は見られず、どちらも順調に生育しています。

果たして“おでんの主役”になれる立派な大根に成長してくれるのか!?
今後の生育も随時お伝えしていきます。

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モカ
モカ
ガーデニング歴6年の主婦
おしゃれなグリーンライフにあこがれてガーデニングを始めたものの、大量の土の処分という壁にぶち当たる。「はじめやすい」「つづけやすい」「てばなしやすい」ガーデニングのアイデアを模索中…

小花好き
家計のために野菜の栽培にも挑戦中
オリジナリティを出して失敗しがち
おばあちゃんになってもガーデニングを楽しむのが目標!
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