原木シイタケ栽培のリアル!初心者が体験した意外なむずかしさ

手軽に始められる家庭菜園として【原木シイタケ栽培】に挑戦してみました。
しかし、まさかの青カビが発生!「キットだからカンタンかな?」と思いきや、意外と奥が深いシイタケ栽培。
この記事では、私の失敗エピソードと「こうすればよかった!」と感じた栽培のポイントを詳しくお届けします。
- 家庭菜園をしてみたい方
- 面倒な土の処分や掃除の手間を減らしたい方
- きのこが好きな方(もちろん嫌いな方も)
ぜひ最後まで読んでいただけたらうれしいです。
はじめに もっと気軽に家庭菜園をしてみたい

家庭菜園には興味があるけれど、土を使うとどうしても汚れやすく、掃除の手間も気になります。特に子どもと一緒に作業すると、こぼれた土や水を片付けたり、手や服が汚れてもう大変!
さらに、栽培が終わった後の「土の処分」に頭を悩ませることもあって、なかなか挑戦できずにいました。
もっと手軽に楽しめる家庭菜園はないかな?

と考えていたところ、ホームセンターで目に留まったのが【原木シイタケ栽培セット なるきのこDX】です。

このキットは、すでにシイタケ菌が仕込まれたホダ木(シイタケを育てるための木)が入っており、家庭でシイタケが育てられるというもの。
説明書によると、このシイタケ栽培で使われる木は、森の新陳代謝にも一役買っているそうです。樹齢20年以上の古い木を伐採し活用することで、若い木が育つ森作りに繋がるんだとか。エコな視点でも素敵だなと思いました。
このキットは土ではなく「木」を使うので汚れにくく、育て終わった木はそのまま可燃ごみとして処分できます。(※)
これは私にとってまさに理想的な家庭菜園!
なにより収穫したてのシイタケの味も気になります♪
※ごみの処分方法は、自治体によって異なります。お住まいの地域のルールを確認してください。
原木シイタケ栽培セットの気になる中身
【原木シイタケ栽培セット なるきのこDX】の箱を開けると、中にはシイタケを育てるための必要な道具がすべて揃っていました。
何も準備せずすぐ始められるのは、初心者にとってうれしいポイントですね。

- 育て方の説明書
- ホダ木(シイタケ菌が仕込まれた原木)
- 育成用の受け皿
- 水に浸けるための袋
- 輪ゴム
- 保湿用のスプレーヘッド(サービスパックにのみ入っているようです)
ホダ木は想像していたよりしっかりした木でした。何個ぐらい生えてくるでしょうか?家族みんなワクワクしながら栽培スタート!
シイタケの栽培レビュー

説明書に沿って、シイタケの芽が出てくるよう「浸水」と「芽出し」の作業をします。
水を入れていくと、木が浮いてきます。調子にのってどんどん入れていたら、袋の口を閉めるときにあふれてしまいました。木が浮かないようおさえながら入れると、ちょうどいい量が分かりやすいかもしれません。

寒い場所がいいとのことだったので、底冷えする廊下の端で一晩放置。

直射日光が当たらず、昼間の温度15~23℃という環境が理想とのことだったので、暖房の効いた室内で栽培することに。
袋の内側は濡らして、水滴が残っている状態にしています。
少しずつ、白いカビのようなシイタケ菌が見え始めました。

白いカビが増えてきて、そろそろシイタケの芽が出てくるかな~とウキウキしていたら…
なんと青カビが発生(゚д゚)!
写真では見えにくいですが、白ではなくあきらかに緑っぽい色のカビが混ざっています。説明書には、青カビは「トリコデルマ」という菌の可能性があるとのこと。少量なら水で流せば問題ないと書かれていましたが、割と全体に広がっていて不安…とりあえず、大急ぎでホダ木全体を洗いました。

やはり白いものに混じって、青カビが所々出ています。
さすがにシイタケが収穫できても食べるのは怖い…ということで、このホダ木はさよならすることにしました。調子よく栽培できていると思っていたので、突然青カビが大量発生してとてもショックです。
まさかの栽培10日目で終了となってしまいました(´;ω;`)ウゥゥ
青カビ発生の原因はなに? 原因と対策
蒸れ

被せた袋が常に結露しているのが理想の湿度ということでしたが、正直保湿の必要もないくらい袋の内側はずっと濡れたままでした。
説明書には、蒸れすぎも青カビ発生の原因と書かれています。適度な湿度というより、蒸れたような状態だったのかもしれません。
置き場所

日光は避けたものの、風通しが良い場所だったとはいえません。さらに、夜は暖房も切るのでちょうどいいだろうと考えていたのですが、思ったより冷えていなかったのかも。
暖房の効いた室内は風通しが悪いうえに暖かく、カビが出やすい環境だったのかなと予想しています。
温度管理

昼間の気温は15~23℃が理想ということだったので、暖房の効いた室内で育てていました。
しかし、きちんと温度計で測っていたわけではないですし、一日中暖房をつけっぱなしだった日もあります。
失敗のいちばんの原因は、やはり必要以上に暖かすぎたことかもしれません。
次回は、もう少し涼しくて風通しが良く、夜はしっかり冷える場所に置いて栽培してみようと思います。
シイタケを育てるのは難しい? 栽培から学んだこと

今回のシイタケ栽培は青カビが発生してやむなく処分する結果に。家族みんなで「自家製シイタケ」を楽しみにしていただけに、とても悔しかったです。
カンタンに育てられて、よっぽど変なことをしなければ失敗しないだろう!

と、キットを購入したときは勝手に思い込んでいました。
でも、シイタケって本来は山の中で育つもの。温度、湿度、風通しなど自然の環境が整わなければ、うまく育たないことを身をもって実感しました。なんでも適当に育ててはダメだなと反省…
また、普段何気なく食べているシイタケが、実はどれだけ繊細な環境で育っているのかを考えるきっかけにもなりました。生き物を育てるって難しいですが、貴重な体験になりますね。
さらに、【原木シイタケ栽培】の魅力は、
- 土汚れがなく、掃除の手間が少ない
- 育て終わった木の処分がカンタン
ということ。
土を使わないというだけで、家庭菜園へのハードルがずいぶん下がるように感じました。
今回の失敗は悔しいけれど、“とれたてのシイタケを味わう”という目標は諦めません!原因もなんとなく見えてきたので、次は置き場所を変え、温度管理にも気をつけてリベンジしたいと思います。
次回こそ立派なシイタケを収穫して、家族みんなでそのおいしさを味わいたい!!