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土の要らないスイートピーの育て方|ハイドロボールで種まきに挑戦!

スイートピーの種をつまんで、ポットに入れている様子
モカ
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ひらひらと蝶のように咲く、春の代表的な一年草スイートピー。そんなスイートピーを、今回は“土を使わない方法”で育ててみました。

この記事では、こちらの内容を分かりやすくご紹介します。
  • 土を使わない育て方を選んだ理由
  • 準備するものや種まき手順
  • 発芽後の管理ポイント
  • ハイドロボールを使うメリット・デメリット
実際に育ててみると、土とは違う難しさもありましたが、それでも初心者にもやさしい育て方だと感じました。スイートピーをもっと気軽に育ててみたい方におすすめです!

土を使わずスイートピーを育てたい“理由”

不要になった土がたくさん置かれている様子
私が土を使わない栽培方法に挑戦した理由は、ずばり“土の処分問題”です。土は家庭ごみとして回収されないことが多く、使い終わった土がどんどんたまって困ることがあります。
そこで注目したのが『ハイドロボール』
ハイドロボールは使い終わった後も再利用でき、処分の手間がかかりません。しかも軽量で衛生的な素材です。
ハイドロボールの特徴(保持力、軽量、清潔、再利用できる)を示した図解
園芸店・ホームセンター・ネットショップ・100円ショップなどでも手軽に手に入るので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

使用したもの・材料リスト

今回、私が種まきに使用したものはこちら↓
一般的な土栽培と少し異なりますが、初心者にも揃えやすい材料ばかりです。
  • スイートピーの種
  • ハイドロボール(小粒)
  • ポット(直径6cm/13cm)
  • 底面給水用の容器
  • 霧吹き
  • 新聞紙
  • 水温計・気温計(あると便利)
スイートピーは直根性のため、根を傷つけると回復せず枯れるリスクが高い植物です。土がないと、根の周りを土で保護するということができないので尚更心配…
そのため、2種類のポットを使って、どちらが育てやすいか比べてみることにしました。
直径6センチと13センチのポットを並べた比較
直径13 cmの大きめポット→移植せず開花まで育てる
直径6cmの小さいポット→ある程度大きくなったら、大きいポットに移植する

使用した種の紹介

今回使用した種は、こちらの「かわいいスイートピー」です。

スイートピーの種まきをしよう!

種まきのベストタイミング

地域によって種まき適期は異なりますが、目安として9月下旬~11月上旬に種まきすると、開花は4月上旬~5月下旬頃になります。
寒い地域では4月頃に種まきし育てることもできます。

発芽に適した温度

スイートピーの発芽適温は15~25℃。
まだ暖かい時期に種まきすると発芽しづらいので、涼しくなってから種まきします。
暖かい地域では、9月になってもまだ残暑厳しいですね。我が家は10月下旬以降に種まきしました。

種まきから発芽までのステップ

イートピーの種を給水させる
水に浸したスイートピーの種が入ったカップを持っている様子
スイートピーは「硬実種子」と呼ばれる種皮が固い種です。そのままだと水分を吸水しにくく、発芽が揃わないことがあります。そのため、種を一晩水に浸けます。
ハイドロボールの洗浄
ハイドロボールを洗浄し、汚れた水が溜まっている様子
新しいハイドロボールはしっかり洗い、余分な汚れや粉を取り除きます。
ポットにハイドロボールを入れる
6つのポットにハイドロボールを入れている様子
ここで正直に言うと、写真の種まき実は2回目なんです。
1回目に中粒ハイドロボールで種まきしたところ、発芽率は約11%とかなり低い結果に…。今思うと、粒が大きくて湿度を保ちにくかったのかもしれません。そこで2回目は小粒に変えてリベンジしました。
種をまく
スイートピーの種をつまんで、ポットに入れている様子
重ならないように注意して、1ポットに4粒ずつ種まきしました。
軽くハイドロボールをかける
スイートピーの種の上に、ハイドロボールをかけている様子
土栽培の場合、覆土は1〜2cmしっかりとかけます。覆土の代わりになっているか分かりませんが、1cm程度の深さになるよう、種の上にハイドロボールをかけました。
新聞紙をかけて遮光する
ポットの上に、新聞紙をかけている様子
スイートピーの種は「嫌光性種子」です。ハイドロボールでの覆土は心もとないので、新聞紙でも暗くしました。
※嫌光性種子とは?
  • 光に当たると発芽が抑制される性質を持っている。
  • 暗い環境の方が、発芽率が高くなる。
  • 「暗発芽種子」とも呼ばれる。
水やりは底面給水と霧吹きで
ポットの上から、霧吹きで保湿している様子
底面給水用のポットの高さ1/4〜1/3くらいが浸かるよう水を入れます。
さらに、底面給水だけでは表面が乾くので、霧吹きでも保湿します。私は1日1回霧吹きで水をかけていました。

【結果報告】発芽率38% 種まき6日目で発芽

通常は7~14日で発芽しますが、今回は6日目に芽が見えてきました。発芽率は約38%で、商品説明に書かれていた発芽率60%には遠く及ばない結果で残念です( ノД`)シクシク…

ここからは、実際の発芽の様子を写真で詳しくご紹介します。
#Day0 | 11月4日
種まき

#Day6 | 11月10日
発芽
種まき6日目:発芽し始めたスイートピー
種まきから6日目に発芽しました。
#Day8 | 11月12日
種まき8日目:茎が伸び始めたスイートピー
最初に発芽したものは、ヒョロヒョロと茎が伸びていきます。
#Day15 | 11月19日
種まき15日目:どんどん成長するスイートピーの苗
発芽後すぐに肥料を与え始めたせいか、元気な株はあっという間に大きくなっていきます。
反対に、環境が合わないためか発芽しても一向に大きくならず、成長が止まってしまった株もありました。
直径13センチのポットから発芽したスイートピー
大きめポットのスイートピーも、2つの種が発芽しました。

発芽してからの管理について

過湿と乾燥を防ぐ

底面給水で、鉢底に水が溜まっている様子
まだ根が十分に張っていないと、ポットに並々と水を貯めたくなってしまうかもしれません。しかし、あまり水の量が多いとカビ根腐れのリスクもあります。
今回育ててみて、水の量はポットの1/4〜1/3が浸かるくらいで十分なように感じました。
天候や栽培場所によって状態は大きく変わるため、小さな苗の時期は特に、毎日様子をチェックして大事に育ててあげましょう。

直射日光への“慣らし”

スイートピーの発芽苗は大きくて、パンジーやビオラの発芽苗ほど慎重にならなくてもよいのかもしれません。しかしせっかくの苗を枯らしたくないので、室内の明るい場所から慣らしていきました。
徒長(ひょろひょろ伸びる)を防ぐため、発芽したら新聞紙を外し、徐々によく日の当たる場所へ移動します。
風通しのよい環境で育てると、カビも防げます。

肥料はいつから与える?

土栽培では、花壇などに植え付けるころに肥料を与え始めるのが一般的なようです。
ハイドロボールは無肥料なので、双葉が見えた頃から肥料を与え始めました。
私が使用したのは「微粉ハイポネックス」(株式会社ハイポネックスジャパン)。水耕栽培用の濃度1000倍に希釈して、ポットの1/3が浸かるくらいの量を与えています。

ハイドロボールでスイートピーの種まき メリット・デメリット

実際にハイドロボールでスイートピーの種まきをしてみて分かった「良かった点」「むずかしかった点」をまとめました。これから挑戦する方の参考になれば嬉しいです。

メリット

  • 土の処分が不要 再利用もできて経済的
  • 軽くて衛生的  室内でも使いやすい
  • 水量が“見える” 初心者でも失敗しにくい
正直不安はありましたが、条件がそろえばしっかり発芽することが分かりました。発芽までの管理はシンプルですが、“発芽率そのもの”は土より低い印象です。
また、難しそうに思うかもしれませんが、実は土より管理がシンプルな面もあります。水やりの判断が“見える化”されているため、初心者でも迷いにくい育て方だと感じます。

デメリット

  • 発芽率が低め たくさん咲かせにくい
  • 感覚が異なる 土栽培の経験が生かせない
  • 情報が少ない 困ったときに調べにくい
土栽培に慣れている方ほど、いつ・どう管理するかの“感覚”がつかみにくいと思います。私は“乾燥と保湿のバランス”が特に難しいなと感じました。
とはいえ、基本的な考え方──「発芽適温を守る」「乾燥させない」「発芽までは遮光する」──は土栽培と同じなので、慣れれば扱いやすいです。

まとめ

発芽したスイートピーの苗
土を使わないスイートピーの種まきと発芽の様子をご紹介しました。

一般的な土栽培とは異なる方法ですが、種まき自体はとても簡単でした。
発芽率は1回目が約11%、2回目が約38%と土より低めでしたが、その分「水が見える安心感」や「土を使わない気軽さ」は大きな魅力です。
花数をたくさん狙う方には向かないかもしれませんが、少量でも“気軽に育てたい派”にはぴったりの方法だと思います。

果たして、発芽した株が元気に成長し、開花まで見届けることができるのか!?
この後も生育の様子を随時更新予定です。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
豆知識:スイートピーの花言葉
スイートピーには、花色によっていろいろな花言葉があるそうです。
  • 門出
  • 別離
  • 優しい思い出
  • 永遠の喜び
花の形が「今にも飛び立つ蝶」に見えることから、旅立ちや新しい人生のスタートにふさわしい花言葉が多いです。卒業・送別・結婚などのシーンで贈られることが多いのもそのためなんだそう。
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モカ
モカ
ガーデニング歴6年の主婦
おしゃれなグリーンライフにあこがれてガーデニングを始めたものの、大量の土の処分という壁にぶち当たる。「はじめやすい」「つづけやすい」「てばなしやすい」ガーデニングのアイデアを模索中…

小花好き
家計のために野菜の栽培にも挑戦中
オリジナリティを出して失敗しがち
おばあちゃんになってもガーデニングを楽しむのが目標!
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