土処分にお困りの方必見!【木から生まれた土】でネモフィラの種まきに挑戦
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わたしのポケットガーデン
水耕栽培で、野菜だけでなくお花も育てられないのかな?
そんな私の疑問から始まったこのチャレンジ。
エコで取り扱いが簡単な【ハイドロボール】に着目し、パンジーの種まきをしてみました。
今回の挑戦では、従来の土栽培と比べて発芽率がやや劣るものの、見事発芽に成功!
しかし、種まきや水やりに少しコツが必要なことも分かりました。
ハイドロボールで種まきをするメリットや注意点などを、実例と共に徹底解説します。
エコな栽培方法を探している方、パンジー・ビオラ好きの方は、ぜひ最後までご覧ください!
パンジーとビオラは、スミレ科スミレ属のヨーロッパ原産の一年草です。
秋から春にかけて長期間咲き、寒さにも強いため多くのガーデナーに人気があります。
パンジーは、5センチ以上の大きな花と鮮やかな色彩が特徴。
一方ビオラは、4センチ以下の小ぶりな花でかわいらしい印象です。
どちらも多彩な色を楽しめるだけでなく、ビオラはエディブルフラワーとして食用にも利用されています。
パンジーの花言葉には「もの思い」や「私を思って」があります。花が人の顔に似ているため、思索を連想させるからだそう。
また、ビオラの花言葉は「静かな喜び」や「幸福な思い出」です。プレゼントにもピッタリな花言葉ですね!
ガーデニングは楽しいけれど、使い終わった土がたまって困る…
そんな経験はありませんか?
多くの自治体では土の収集を行っておらず、いざ捨てようと思うと結構大変。
再利用する方法もありますが、手間と時間がかかるため、ちょっとハードルが高いと感じる方もいるのではないでしょうか。
特にマンションなど庭のないお家では、「土を捨てる場所がなくて困る…」という声もよく耳にします。
そんな悩みを解決するために、思い切って土の代わりにハイドロボールを使ってみよう!と決意。
土を使わない水耕栽培なら、土処分の手間がなくなるだけでなく、再利用もできるのが魅力です。
また、一般的な「種まき用の土」や「培養土」で育てた場合と比べて、発芽率や育てやすさなども徹底チェックしてみたいと思います。
ハイドロボールは、粘土を高温で焼成したボール状の素材です。
土の代わりに使うことができ、観葉植物や水耕栽培に広く利用されています。
「発泡煉石」「レカトン」と呼ばれることもあります。
ハイドロボールの特徴
今回私が使用したハイドロボールは、小粒タイプで種まきに最適です。
園芸店、ホームセンター、ネットショップ、100均などでも手軽に手に入るので、気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
結果予想
ハイドロボールを使った、パンジーの屋外水耕栽培で心配なポイントは次の3つ。
課題は多いですが、水はけ◎なハイドロボールなら育つかもしれないと期待しています。
目安として、パンジー・ビオラの種まき適期は、温暖地/暖地は8月~10月頃、寒冷地は3月~4月と7月~8月頃です。
年末に花を見たいと思ったら、遅くとも9月上旬までに発芽させないといけません。
早く花を見るため暑い時期に種をまくべきか、
管理しやすい秋にまくべきか…
年々残暑も厳しくなり、いつ種まきすべきか迷う今日この頃です…
過去に暑さで苗を枯らした経験から、今回は涼しくなってから種まきすることに。
結局種まきしたのは11月6日。かなり遅い時期の種まきになってしまいましたが、順調に成長することを祈るばかりです。
今回、わたしが使用したものはこちら!
一般的な土栽培と少し異なりますが、初心者にも揃えやすい材料ばかりです。
今回は、サカタのタネさんの【夢色スミレ(パンジー)】という商品で種まきに挑戦!
単色ではなく、いろいろな花色がミックスされているのでとても華やかになりそう♪
種まきから発芽直後までの、栽培の様子をご紹介します。
寒い環境に置いたあと種まきすることで、発芽のタイミングが揃います。
ハイドロボールをしっかり洗い、余分な汚れや粉を取り除きます。
つまようじで簡単に穴を開けられます。
穴から余分な水が排出されやすくなります。
今回使用したのは、100均で見つけた種まき用ポット。
ポットは紙製で、1つずつ切って使ってもOK。
つまようじを使って、種をハイドロボールの上に1粒ずつ並べました。
今回は、ひとつのポットに3粒ずつ。
種が重ならないように並べるのがポイント。
覆土の代わりに、ハイドロボールを少しかぶせました。
ハイドロボールでの覆土は不安があったので、新聞紙も使って遮光してみます。
底面給水用の容器に水を入れ、種が動かないようにそっとポットを置きます。水の量は、ポットの1/2くらい。毎日、水を交換しました。
表面が乾いているようだったら霧吹きでも保湿させます。
天候や環境によって状況は変わると思います。
発芽までは、ハイドロボールの表面が乾かないよう注意しましょう!
通常は、10~15日で発芽します。今回は11日目に、ひとつ目の発芽を確認!発芽後は、少しずつ日光に当てるようにします。
1ポットに3粒ずつまきました。
ちっちゃな芽を確認!
土栽培からも次々芽が出てきました。
ハイドロボール栽培のほうが、発芽がゆっくり?
芽が出揃ったのは、種まきから15日目でした。
ちょっと徒長気味のような気がします。
パンジー・ビオラの種が発芽しない原因について調べてみました。
もし、みなさんの蒔いた種が発芽しないときは、以下の3つの要素を確認してみてください。
今回の挑戦では、土栽培とハイドロボール栽培の発芽率や成長に違いが見られました。
種まき後11日目に、ひとつ目の発芽を確認。
1ポットに3粒ずつまいて、土栽培は2~3粒、ハイドロボール栽培は1~3粒発芽を確認することができました。
今回は、ハイドロボール栽培のほうがやや発芽率は劣るという結果でした。
ハイドロボール栽培は発芽がゆっくり。
芽が出揃うのに、2日ほど差がありました。
今回の挑戦では無事に発芽できましたが、「もっとこうすれば良かった!」と思うこともありました。これから種まきを始める方が同じ失敗をしないように‥感じた課題とその解決策をご紹介します。
対策: プラスチック製のポットを使う
種まき用にこだわらず、少し大きめのポットに種まきする
100均で購入した「種まき用紙ポット」。
コスパが良く、水に浸しても壊れにくい、捨てやすいというメリットに期待して使い始めました。しかし、ハイドロボールが動きやすく、種が流れるのではと心配になる場面がありました。
今回はなんとか発芽に成功しましたが、より型崩れしにくいプラスチック製のポットや育苗トレーを使った方が安心かもしれません。
さらに、ポットのサイズが小さいと結局移植が必要になるのも悩みどころ。
最初からもう少し大きめのポットで始めてもよかったかな、と思いました。
紙ポットは土栽培にはとても便利なアイテムですが、水耕栽培で使うには難しさを感じました。
対策: 透明でない底穴のある鉢を使う
紙ポットの場合は、事前に底に穴を開けておく
ハイドロボールで観葉植物を育てるとき、底穴のない容器(コップなど)を使う場合がありますが、今回の挑戦では底穴のある鉢をおすすめします。
底穴があると、容器を傾けなくても水加減を簡単に調整できるうえ、水があふれて種が水没するようなミスも防げるからです。
さらに、今回は屋外で育てる予定なので、透明な容器は使用しません。
透明容器は水量が確認しやすいですが、屋外での使用には適さないと考えたからです。
底穴のある鉢と底面給水を組み合わせる方法が、今回の挑戦にはベストかなと考えています。私のようにうっかり種を水没させないよう、みなさんは底穴のある鉢を使って栽培に挑戦してみてください!
対策: キッチンペーパーに種まきし、発根を確認してからハイドロボールへ移植する
今回は、ハイドロボールの上へ直接種まきしました。
しかし、種が流れないよう慎重に水の交換をするのは、思ったより気を使う作業で大変!
この負担を少しでも軽くするために、キッチンペーパーに種まきして、発根を確認してからハイドロボールへ移植する、という手順の方がいいかも?と感じました。
根が張れば張るほど、それほど神経質にならなくても水やりをすることができます。
ハイドロボールを使った水耕栽培で、夢色スミレ(パンジー)の種まきに挑戦した様子をお届けしました。
無謀なチャレンジかもしれない‥と頭をよぎった時もありました。そんな中、かわいい芽が見えた時はホントにうれしかったです(*´▽`*)
他にも、実際にハイドロボールで種まきをした結果や感じたことをまとめました。
次回は、ハイドロボール栽培で発芽した苗の冬管理についてお届けします。
「ハイドロボールでお花を育てる」
このチャレンジの結果が気になる方は、ぜひご覧ください。